「その人の名前は言えません」
Posted on 2024.01.29
インターネットや通信という性質上、匿名で相談を受けることは珍しくありません。
私は自分の名前を言いたくない人が仮に相談に来ても、特に不自由することなく占うことができます。質問を受けた時点で対象にフォーカスできているからです。
ところが扱いが特殊なのは、質問者でも占い師でもない、話題に上ってくるだけの「第三者の名前」です。
第三者にフォーカスするキーワード
大抵の方は本名を言うことはできなくても「普段呼んでいるあだ名や呼称」ほどは教えてくれます。
これがあれば、本名を頂いたのとほぼ同じスピードでフォーカスすることができます。
ところが昨年初めて、呼称すら言うことができないという質問者が相談に現れました。
対象の名前はイニシアル一文字のみしか明かせないとのこと。
私は正しく鑑定できない可能性が高いことを告げましたが、それでも良いのでというので進めて行くことになりました。
ポイントは普段のイメージ
もし、この質問者が普段からイニシアル一文字で呼んで(あるいは普段からその人を思い浮かべて)いるのであれば鑑定は難しくありません。
本当に対象の名前を知らない人であっても、「駅で逢った長い髪の指がきれいな人」というイメージ(言葉)で記憶し、想起しているのであれば特徴だけで占うこともできます。
しかし、この質問者は普段は本名でその人を呼び想起しているのに、私には過去の行動内容やイニシアル一文字しか伝えないわけです。
さらに、遠回りして対象にフォーカスするだけの十分な時間はありません。
そして見えて来たことは
ボンヤリとして輪郭を捉えられない対象のまま、なんとか急いで女性像をひねり出して未来を尋ねると、ひとつ答えが示されました。
ところが報告を聞いたところ、その答えは占って欲しかった対象ではなく、身近にいる別の女性の行動であったということでした。
即ちこのケースは、「誰のことを占って欲しかったのか伝えられていないまま強行した」というケースになってしまったわけです。
皆さんが信頼して相談してくださる中、異例中の異例でした。
特別な関係にはコードネームを
呼称で素早く占うことができるのは、その呼称を呼んだときに、質問者の心の中にその人がスッと現れるからです。
呼称というのはあだ名やペンネームに限らず、部長、先生、姉さん、先輩、など普段呼んでいて、質問者がすぐに思い浮かんでくるものなら何でも良いのです。
もしいま本名しか使っていないのであれば、また占うときに本名を明かしたくないのであれば、コードネームを予め決めておいて、それで呼ぶことを習慣にしておくと良いでしょう。